サウナ建築

サウナの新しい内装―The Wool Sauna

設計:OPEN AD
竣工:2021年
立地:ラトビア

今回紹介するサウナは、ラトビアにあるThe Wool Saunaです。ラトビアにあるZiedlejasに建てられました。(Ziedlejasはラトビアのサウナ文化の中心的なウェルネスリゾートです。)この場所は丘の上に立ち、周りの建物からは離れた場所にあります。

建物は黒色の木材をメインにつくられており、瞑想体験や、クラフトマンシップをキーワードに設計が行われました。

サウナに至るアプローチは、いきなりサウナ空間に至るのではなく、森の歩道を経由して心の準備を行うことを想定されています。建物全体のプランがサウナを中心に、その周りを脱衣室や水風呂がどぐろを巻いたように配置されており、その延長上にアプローチ空間があるという構成になっています。

脱衣室は、タオル置場や、ガウンかけ、椅子などのひとつひとつが愛をこめて丹念につくられているのが感じられます。

サウナは、サウナストーンが中心に据えられた求心的なプランとなっています。煙突部分がトップライトを兼ねており光が落ちることで、少し神秘的な空間に感じられます。

内装は、The Wool Saunaと名付けられている通り、綿で作られています。通常のサウナも断熱材として綿などを使用しますが、この建物ではそれが露出していることでこれまでにはないサウナ空間となっています。

水風呂はアプローチ空間とも兼ねられており、木々やZiedlejas全体が見渡せるようになっています。

外気浴スペースは木と建築の間に吊るされた大きなハンモックです。宙に浮いて木漏れ日を通して空を見る、ととのうというレベル以上の体験ができそうです。

サウナをより上質な体験とすることがとてもよく考えられたサウナです。 また既成概念にとらわれないことを教えてくれます。 これからのサウナづくりの一助となれば幸いです。

参考文献
・https://www.archdaily.com
・https://www.openad.lv

図版出典
・https://www.archdaily.com

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